マイセン Meissen 1906-1908年 アルブレヒト城の風景 コレクション 蓋物

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●製作年:1906-1908年(ユーゲントシュティール) ●素地:硬質磁器 ●技法:釉下彩 ●サイズ W:9cm H:6.5cm 参考価格:¥145,000 マイセン、アールヌーヴォー時代に製作された小振りな蓋物。アクセサリ等入れるには最高のサイズです。20世紀初頭は所謂ユーゲントシュティール期となり洗練されたスタイルの時期へと突入していきます。しかし、この様式はわずかな期間しか存在しなかったため、製作されたアイテムは極僅かに絞られており、貴重で価値が高い時期です。要は必要とされる技術があまりにも高いことが影響しており、まして現代マイセンでは製作されていません。できない、の方が正しいでしょう。 今回の作品、非常にハイレベルな釉下彩のデザインを考案したのはマリアンヌ・ヘスト。もともと彼女はロイヤルコペンハーゲンで勤務して技術を研鑽していきますが、能力の高さからマイセンに引き抜かれます。工房内ではかなり自由を得られる程に待遇が良かったとのこと。マイセンではかなり異例ですね。 遺したデザインは少ないですが、どれも高度な技術を必要とするものばかり…もっと長く在籍していれば多くの作品を遺せたかもしれませんし、後進の指導も出来たはずですが‥家族や親しい人々がいるデンマークに帰ることを選び、マイセンとの契約をわずか4年で解消します。後年、ヘストはマイセンでの時間を「非常に充実した期間だった」と語っています。 釉下彩は技術・芸術的に非常に難度が高いです。さらに焼成温度が高温のため使用できる色が制限されます。焼成後になって初めて色がわかる為、事前にそれをイメージしながら彩色を考えなければならないという究極の難しさもあります。 マイセンの中でもマニアックなカテゴリで、まだまだ知らない人も多いですね…しかしながら完成度の高さは目を見張るほどです。また展示会でも取り上げられることは少なく、目にしても稀少価値が高いため驚く価格です。この機会に是非、その技術の高さを間近でご覧になっていただければと思います。

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